クロノ・ハラオウン
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
「諸君らが愛してくれたクロノは死んだ。なぜだ!?」
その疑問にお答えしよう。
「クロノ・ハラオウン」とは、アニメーション「魔法少女リリカルなのは」シリーズに登場する時空管理局の凄いエリートである。フェイト・テスタロッサのお義兄さん。でもサブキャラ。そこそこメインに近いサブ。
前世の彼「クロノ・ハーヴェイ」は紛うこと無き主役なのだが、言うまでもなく別世界の人間である。もちろんキャラはかなり違っていて可愛らしいショタっ子なので、知りたければ当該項目を読むことをお勧めする。何故、このようなサブキャラごときが車名法則に反してクロノ(時)という壮大な名前を与えられたのか、そしてなぜ直球の主役顔なのか、その理由はそちらの項目やウィキペディアを読めばおそらくきっと分かるであろう。分かってくださいお願いします。
そして、ここでさらに断っておくがこのページは大きくハメを外すことを好まない。クロノと同じく無味乾燥、質実剛健を目指している。その点で内容に味気がなくてすまなく思う。またテーマの性質上ところどころにかなり卑屈な視点も混じるが、この点もなるべく我慢して欲しい。すまない。
以上のことを念頭に置いた上で冷静になって以下の項目を読んでもらいたい。クロノのように硬くとっ付きにくい物言いとなったが、気を悪くせず付き合ってもらえれば幸いだ。
目次 |
[編集] 人物像
分類学上「あがたヒ〇ル」や「吉川ヤ〇モ」、「タ〇ト・マイヤーズ」と同じ科に属する[1]。しかし、前世のクロノは厳密には、主人公のなのはに対するヒロイン的なポジションなので、恋愛漫画やラノベやエロゲに慣れ親しんだ諸氏らには、アニメ化でアニメ版オリジナルヒロインにドラマと夫を取られた上にろくなドラマも与えられず端役のオリキャラと纏められた原作版メインヒロインと喩えたほうがいくぶん解り良いかもしれない。500系こだまも真っ青である。わかるだろうか、遣る瀬無いこの気持ち。なお時たま「大神ソ〇マ」と同視する者もいるが、彼は「存在自体が公式でネタ」という類稀なる別種に属するので混同しないよう注意が必要。「十字架トライアングル」なんて知りません。
現世のクロノはあくまで主役ではなく脇役なので今ひとつ影が薄いこともある。しかし基本的に真面目で正義感が強く、スーパークールにパーフェクトだが心の底では熱血なヒーロー的存在である。信念を貫き通す強い男なのである。警察組織的な時空管理局において法務を担当する「執務官」という職業の割りに、法にぎちぎちに縛られたりはせず、柔軟に一部ヒロイン達の減刑のために走り回るような、優しい男でもある。
劇中では、時空管理局の代表的存在であり、基本的にカメラに映らず裏で色々と走り回って捜査するタイプである。某ニートと同じく働いてない疑惑は濡れ衣でありワーカーホリック的な仕事人間なので注意して欲しい。シリーズのクライマックスにはタイミングを見計らってここぞとばかりに、主役顔負けの決意を込めた重い台詞を投げつけるのが数少ない趣味の一つである。知ってのとおり俗に言う「スーパークロノタイム」である。まったくこの子は、どこに出しても恥ずかしくないKYである。
ただしクロノにも、(とくに今後の事を考えると)致命的な欠陥がある。…それはStrikerS最終回後半において友人の八神はやて、およびヴェロッサ・アコース査察官とレジアスの死について話が及んだ時、ヴェロッサの冷酷な発言に対してそれを肯定するような返答をしている事である。この件は時空管理局の内面的な部分における致命的な欠陥[2]を露見させ、かつかなり悪いタイミングによる彼の死がそれを助長しかねない状況であり、まずはその事を憂慮もしくは危惧しなければならなかった筈なのだが、会話内容から総じて判断するにまったくそれらについて関心が無いとしか思えないような様子であった。これではまさに生前の彼の言う所の「英雄気取りの青二才」がまさしく正鵠を射ており、今後、かつての彼の部下や派閥・好意的だったスタンスの人間に“家族ぐるみで”暗殺されかねないといった危険性をも内包する事となってしまったと言える。やっぱりここでもKYである。
[編集] 第1期
中盤で唐突に登場し、原作ファン感涙。次元震を感知し駆け付け、ちょうど対決していた高町なのはとフェイト・テスタロッサの戦闘に割って入る。
「アースラ」の艦長にして時空管理局提督である、リンディ・ハラオウンの息子であり、同艦所属の執務官をつとめる。優秀な魔導師でもあり、汎用ストレージデバイス「S2U」を用いて、様々な魔法を使いこなす。若干マザコンなので、「S2U」に母親の声を録音して愛用している。
執務官経験は3年。年齢は、初登場の時点で14歳。その割りに背が低く、身長156cm疑惑が付いてまわっていた。ついでになのはにトキメイテいて、ロリコン疑惑もかけられた。年齢なんてさして重要じゃない設定だ、そんな都築のダメさが光る。
終盤の、時の庭園戦では、なのはを驚かせるほどの高い魔法操作技術を見せつけた。そのまま多数の敵をひきつけ、流血しながら相当の戦いを繰り広げ、最後にプレシア・テスタロッサに対してこんなはずじゃない現実を突きつける。そうだ今こそ、誰憚ることなく言い放て!
「 我 コ ソ 元 祖 主 役 也 ! ! 」
フッ……決まった ( `ー´)
[編集] A's
A'sでも基本的にはあまり変わらないのだが、新たに明らかになったことがいくつかある。まず、魔導師ランクはAAA+。ランクは僅かな違いだが、実戦経験の豊富さでフェイトを圧倒していた。執務官試験には、一度落ちていることもばらされてしまった。そのことで猫先生によくいじられている。本作では、漫画版から中盤までとくにバインド系の魔法を使いこなしていた。縛るの大好き。
脇役にしては事件に意外と関わっていた。そもそもA'sの鍵となる「闇の書」は、彼の父と深い因縁があるのだ。そのため、なのは・フェイトをヴォルケンリッターと戦わせておいて、その陰でユーノ・スクライアと協力して捜査を進め、事件の真相を突き止めた。囮捜査っぽい感じである。ちなみに捜査の随所でフェイトとの初々しい恋人義兄妹っぷりを周囲に見せつけていた。
終盤では、グレアムの闇の書封印計画を察知し、独自に捜査した末にこれまたどさくさに紛れてグレアムからストレージデバイス氷結の杖「デュランダル」を徴発する。そして今期も発動するスーパークロノタイム! 唸りを上げるオーバーSランク魔法!! 戦果はすごいのに映像栄えしなかったが、意志と提言こそがスーパータイムの本質なので今期もこれでいいのである。デュランダルはその後、借りていただけのはずなのだが、そのまま勝手に使い続けるようになった。氷結にのみ特化しているとは言え、基本的にはストレージデバイスの上位互換の最新鋭機である。ということは「S2U」は引退の模様だ、かわいそう。その後かっこいいデュランダルが人気でちゃって更に更にかわいそう。原作派もかわいそう。
6年後のエピローグでは、母親から「アースラ」艦長職を引き継ぐ。ちなみにA'sの主要人物が全員揃うのはクロノの艦長就任祝い以来のことらしいから、提督昇進は下手したら19歳以前ということに。ドンだけ優秀なんだこのにーちゃん。いくら優秀とはいえ、管理局の艦船を勝手に世襲にしてしまうあたりに、ハラオウン派とかが存在するんじゃないかと指摘されている。
というわけで、1期で付いた人気のおかげかA'sでもそこそこ話に食い込めた。原作からはかなり遠くなっちゃったけど、とりあえずよかった。ほっと胸をなで下ろす。 ちなみにデバイスは海鳴市のマンションのタンスの中に忘れてきているが本人は気付いていない
A'sサウンドステージ03からエピローグにかけての間で声変わりした。これに伴い、中の人も高橋美佳子から、杉田智和に変わった。高橋美佳子は、別役にスライドすることに。きゅくるー。
[編集] StrikerS
初登場した頃は、年下好みで、なのはにコナをかけていた。しかしA'sサウンドステージ03で、フェイトという義理の妹を手に入れたことで満足した。A's漫画版の最終話あたりでは、同じリーダータイプとして、八神はやてともなんかいい感じだった。
このように年下の女性を転々としていたのだが、最終的には、年上のエイミィ・リミエッタと結婚し、男女の双子の父親となりStrikerSが開始する。この間に、「何か年下の女性に対してトラウマになるような出来事があったんじゃないか?」との仮説あり。三人娘が全員オーバーSランク魔導師だから、その辺りが関係しているのかもしれない。損害賠償とか始末書とか。
いや、1期でエイミィの癖っ毛をなおしてたときから、エイミィさんに手綱を握られていたのかもしれないね。士官学校の同期の桜だし。……とまあ、そういう冗談は今ここでは置いておこう。普通に考えて百合で売るのに邪魔だから削除された可能性が濃厚である。なのはの旦那だった過去はデカイしクロノ派はカップリング希望のファンだらけだったし、とくにフェイトがクロノとよく馴染んでいたし。
ちなみに本編ではフェイトから「お兄ちゃん」と呼ばれていることが判明。この瞬間第97管理外惑星のある地域に万単位で敵性反応が発生したそうな。まあ、その気持ちはよくわかる。
次元航行隊提督にしてXV級新造艦「クラウディア」の艦長という役職上、一度航海に出るとなかなか帰ってこられないのが悩みの種である。おかげで留守を預るエイミィさんは育児をアルフに押し付けてスーパー銭湯に通いつめたり、やりたい放題だ。しかしクロノのプライベート描写を深めるはずのエイミィさんはドラマCDでちょっとしか出てこなかった。喜んでいいやら悲しんでいいやらすごく複雑な心境だ。
本編中の役割は機動六課の後見人の一人であり、はやての能力リミッター解除権限を持っているが、中盤で登場早々に使い果たしてしまう。普段はバリアジャケット姿で、管理局の制服を着ているのは珍しいそうだが、本編だけ見てる視聴者にはそうは思えない。また聖王教会で金髪熟女のお姉さんとお茶をしているシーンが多いため、なおさら働いているように見えない。前線からはほぼ退いても第1線級の実力を保持しているらしいし、A'sまでのクロノの延長線で行けばなのは達にも引けはとらないんだろうけど、本編だけ見てる視聴者にはとてもそうは思えない。
なのは、フェイト、はやてのことを過保護に心配していていいお兄ちゃんが強調されていたが、手足となって現場で働く実働部隊はヴェロッサだったため、その印象もかなり薄い。「もちろんクロノくんも忘れてませんよ」と、いかにも言いたげに前期までのごとくラストにも登場させられたが、増えすぎたキャラに役割を分配しすぎたために実質的に残務処理しか残っておらず、演出もかなりダメダメだったため、全然おいしそうには見えなかった。地上のキャラたちはみんな固唾を呑んで見守ってたが何か滑っているのである。スーパークロノタイムでサービスのつもりだったんだろうけど、思いっきり不発である。
キャラが馬鹿みたいに増えた割にはけっこう出番はあったと思う。とくに名前だけはやたら端々に登場していた。でも、ほんとうにいろんな意味で、本編だけ見ている視聴者には「そうは思えない」3期であった。公式のWorldの1期2期にはしっかりクロノが載ってるし、やっぱりクロノは2期までが華だったんだなあ…………はぁ。
世界はいつだって、こんなはずじゃないことばっかりだよ!!!
合掌。
[編集] 戦闘スタイル
クロノは、本作ヒロインたちを遥かに上回る戦闘経験を時空管理局勤務を通じて持っている、一流の実力派魔導師である。攻撃も近距離から遠距離まで、また防御魔法、補助魔法など多彩な魔法を使いこなす。デバイスを持ち替えればオーバーSランクの魔法だって活用できる。その裏には、たゆまぬ努力がある。現在の実力に胡坐を掻くことなく、努力を怠らずに、絶えず精進を続けているところに彼の強さの裏付けがあるのだ。クロノは決して天才ではない。元々の魔力も決して多くは無く、魔法の練習を始めた当初は、フィジカル面も苦手だった。だが猫先生曰く、「覚えは悪いけど、一度覚えたことは決して忘れない」。そういえばこの台詞、どこかの不肖の妹が似たようなことを言われていたな。じゃあやっぱり大器晩成型の天才ですか?[3]
高価・高性能・多機能てんこ盛りなインテリジェントデバイスではなく、質実剛健なストレージデバイスを使うのがこだわりである(でも母親ボイス)。システムを重くするだけの余計な機能に頼りたくない玄人さんなのである。魔法がプログラムに過ぎないリリなの世界では魔導師の技能の大半は制御力と運用力である。即座に的確な魔法を判断して迅速かつ確実に起動、運用することこそ超一流の証である。完璧に使いこなしてコマンドを直接手入力していくならば、CUIはGUIより確実で早いのだ。まさにあの宇宙人の如くである。もちろん早口詠唱なんのその、やってやれないことはない。だってクロノなのだから。
舌、噛んだ…… (;`-´)
[編集] 『嫁』
クロノというキャラを語る上で避けては通れないもの、それはもちろん『嫁』である…そう言うとあまりいい顔をしない者も多いだろう。しかし考えてみて欲しい、もともとクロノはなのはの伴侶となるべくその全てが生み出されたキャラである。アニメでは内面はフェイトに譲渡し大きく変化しているが、その話題性は作品の壁など容易く越える。匂いがどんなに薄れようとも外見や性格などの残り香から嗅ぎ付ける者は嗅ぎ付ける。恋愛ネタは必然的に彼の体の一部であり、それを避けるということは彼の一部に蓋をして目を背けるのに等しいことだ。
しかも、その変化したアニメ版の内面は「不器用だが優しく前向きな性格」という恭也にかなり近いものであった。先輩的なポジションや弁護などを通じての女性キャラとの接点も多く、「闇の書」に関わる過去のドラマも最低限は明示された。ここに来てようやくクロノは原作時代の「ヒロイン」ではなく「主人公」の属性を手に入れたのだ。A's当時「恋愛ゲーム化するならクロノ視点にすればいい」と冗談めかして言われたことが如実に物語っている。
以下ではその全盛期に作られた多数の二次創作における彼の嫁(候補)とその魅力、見所を見ていく。二次創作は個人の妄想の産物に過ぎないが、同時にそのキャラをどう捉えているかの反映でもある。これらを通すことでクロノというキャラの本当の姿が炙り出されることだろう[4]。これは、忘れられゆくクロノに関する真実の記録である。
[編集] 高町なのは
前世の嫁。永遠の正妻。殿堂入り。 | |
| 基本資料 | |
| 本名 | 高町なのは |
|---|---|
| 通り名 | なのちゃん、 |
| 身体情報 | ふつう。ただし胸はつつましやか |
| 好物 | シュークリーム |
| 出身地 | 日本、海鳴市 |
| 出没場所 | 喫茶翠屋、藤見台の草原 |
| 所属 | 時空管理局 |
| 親戚等 | |
|
巨乳の従姉、貧乳の叔母 | |
- 王道。
- 何においてもまず優先せねばならない、基本中の基本である。
- 二人の容姿や1期でのクロノのなのはに対する数々の過剰反応から、恋愛作品に慣れている目利きな人はうっすらと感づいたかもしれないが、彼女こそ原作世界におけるクロノの正真正銘の嫁である。厳密にはクロノが婿と言うべきだが、とにもかくにも夫婦である。過程もちゃっかりしっかり赤裸々に綴られた大恋愛の当事者である。
- この二人はリリなのファンが生み出したありとあらゆるカップリングのうちでも最も神格化の度合いが高く、壊れ物のように大事に扱われているカップリングである。おそらくもっとも純情に愛されている組み合わせ。
- 現在ではネット上に悪評の方が色濃く残っているため意外かもしれないが、原作発売当時の概観では一部のアレルギー反応を起こした者(大半が「みんな恭也の嫁」という幻想に染まりきった層)を除けばこの小さな夫婦の馴れ初めストーリーである『リリカルおもちゃ箱』はおおむねすんなり受け入れられ、好評であった。その地盤をそっくりそのまま受け継いだため二人に好感を持つものは多いが、きれいな思い出ではあっても「文句なく結ばれたサブキャラ夫婦」「追加で掘り下げる余地が少ない」「成長後のなのちゃんのキャラがわからない」等の理由で二次創作では当時からあまり騒がれなかったことに加え、年月で執着が薄れたか、とらハ3OVAを経て都築のやり口をすでに見透かしていたためか、アニメ化時点では「原作は原作、アニメはアニメ」と割り切った行儀がよすぎるファンが大半であり、表立って活動するものは今ではかなり珍しい[5]。「原作はクロなのがガチ、でもアニメ版はなのフェイね」そういった他カプと共存可能な多重性を備えているのがクロなの派の実態である。逆に言えば『好き嫌いのみで区分すれば』支持者数は意外なほど多い。
- すなわちクロなのに対する愛はいまだ継続しているためネタに飢えているものも多く、有志がネタを提供すれば飴玉に群がる蟻のごとく何処からともなく人が集まる現象がこれまで幾度か確認されている。二次創作全盛期ではフェイト派やはやて派メインサイトのシチュエーション投票でなのは支持層がそれらに肉薄、場合によっては他を大きく引き離してトップに躍り出てしまったことすらあった。自分から動く気はさらさら無いが声さえ上がれば支持をする、サイレントマジョリティの良い例の一つと言えるかもしれない。
- ただしその支持はいわゆる「なのはさん」に対するものではない。1期での「なのはちゃん」や、さらにはそれ以前の「なのちゃん」に対する支持である。アニメ版の要素のみでクロなのに嵌った者も存在はしているが、クロなの派の主力は原作由来かアニメから原作に遡って感動して鞍替えした者なのである。その層が望むものはあくまで「原作の再臨」であって、ただ単に「なのはさんとの恋愛」が成ればいいというわけでもない。クロなの二次創作でなのはが別人のように乙女化しているのは、いわゆるオリキャラ化が進行した為ではなく魂の記憶が呼び覚まされた為なのだ。精神コマンド「集中、不屈、必中、熱血、直撃、魂」を持つなのはが、クロノを前にしたときだけ精神コマンド「集中、友情、てかげん、祝福、激励、愛」を持つなのはに立ち返るわけである[6]。クロなの派が本編に望んだものは「なのはちゃん」が持っている「なのちゃん」要素の強化である。
- しかし、ファン受けを優先して色々ぶっ飛びたがる都築に対してこの希望は報われるはずもなかった。この嗜好と本編描写は「悪魔」と呼ばれたA'sの頃から本格的にずれ始め、StrikerSで「なのはさん」はついに恭也化してしまい、「なのはちゃん」へと向けていた愛情は横転し、むしろ進んで三行半を突きつけたい状況にまでなってしまう。「なのはさん」の主人公としての燃え度は増加したが、恋愛ヒロインとしての萌え度は大きく低下した。今やもう「なのちゃん」とは別人である。それでももし「なのはさん」が誰かに嫁ぐならば心中穏やかではないだろう。
- クロノというキャラにとって彼女は全てなのである。彼女が恋人だからこそ原作でのドラマがある。彼女が本妻だからこそ1期のクロノの地位があり、その1期があったからこそA'sでクロノは躍進する。そして彼女が本妻だったからこそ、StrikerSでのファン層の変化に下った払拭のための結婚がある。彼女はクロノ成長の立役者にして衰退を招いた張本人、クロノの全てを握る女性なのである。愛すべき妻であり同時に心を苛むトラウマでもある、それが高町なのはである。
- それでもなお彼女への愛は変わらない。その愛は確固たる寄る辺を持ち、その想いは打たれ強い。その土台はいまだ強力無比である。そしてそこに座して虎視眈々と爪を研ぐ……それがクロなの派の道である。…でももうちょっと「わがまま」トキハナっちゃってもいいんじゃない?キミら行儀良すぎだよ。
[編集] フェイト・T・ハラオウン
理想の義妹、 | |
| 基本資料 | |
| 本名 | フェイト・テスタロッサ・ハラオウン |
|---|---|
| 通り名 | ハラオウンのお嬢 |
| 身体情報 | でっかい。いろいろと |
| 嫌物 | エッチいこと |
| 出身地 | nowhere |
| 出没場所 | アースラ、クラウディア |
| 所属 | 時空管理局 |
| 親戚等 | |
|
禁句です | |
- もっとも直球な組み合わせ。
- ただし直球といってもクロノ起点ではなく、「フェイト起点でノーマルカップリング相手を探したら」という条件の下でのことである。クロノ起点で探した場合、なのはかエイミィをまず挙げねばならないからだ。
- フェイトは1期から登場しているが、彼女がクロノの嫁として注目を浴びるようになったのはかなり遅くA'sからであった。原作ファンサービスが多く盛り込まれた1期ではノマカプ派はクロなの派が主流であり、フェイトは百合・ノマカプ二重の意味で邪魔者だったのである。現在では考えられないが「ユーノと纏めてしまえばアニメ版もクロなのは安泰」そんな声まで出たことすらあったのだ。
- その状況を一変させたのがA's本編や関連商品内でのクロノとフェイトの初々しい兄妹的な触れ合いだった。フェイトはプライベートでは非常に内気で大人しく、クロノと微笑みあう姿やクロノの後ろをトコトコ付いてくる姿がとても可愛く魅力的に映った。昔の家族を愛しながらハラオウン家の家族となって幸せを掴んだ姿がどうしようもなく健気に見えた。そして止めとなったのが「おにいちゃん」とクロノを呼んで、かつてないほどにクロノをドギマギさせた事件であった。各所に散りばめられたこれら数々の要素によって、「フラグが立った」ないしは「これは将来的にフラグが立つ」と認識したファンは二次創作愛好者以外にまで広がった[7]。なお、その中には「フェイトに男が…」と危機感を覚えた者も含まれる。
- そして、これに前後して南十字星を代表とする某作家の二次創作が注目を集め、それを皮切りにクロノとフェイトに焦点を当てた作品が光を浴びて一気に増加することになる。オタク向けのあらゆる作品ですでに一つの「お約束」に昇り詰めていた義妹ネタであるだけにその浸透はスムーズであり、以下で紹介するはやてと異なり短期間で同人誌も普通に作られるまでに至った。知名度および声を上げた支持者数で言えばおそらくクロノの関わるカップリングで最大の派閥であり、同時にA's時点でのリリなの系ノマカプ最大派閥でもあった。
- そのような彼女のドラマは多くの場合「不幸のどん底にいた少女がようやく家族と幸せを得て、さらに気にかけてくれた一番身近な異性である義兄と結ばれる」という義妹モノの要素を取り入れたシンデレラストーリーとなる。A'sとちょうど同時期に放送されていた外見の似たキャラが登場する某お絵描き2アニメでも使われている形式である。『フェイトの完璧な人生』をクロノを用いて生み出す話と言うこともでき、その主体はフェイト側に傾いている。
- また、義妹ネタは成人向け作品の定番でもあるので、フェイト自身の艶っぽい雰囲気もあいまってそっち系の作品も数多い。
- StrikerS以後ではA's時代から創作を続けていた作者陣のネタ切れなどもあって活動規模は縮小したものの、現在もなお継続した活動が見られており、ある意味では今でも主流であると言えるだろう。しかし、StrikerSではその設定下で無理をかけずに、しかも同人誌向きのライトなネタに使用しやすいエリオが登場したため、ノマカプ同人でのフェイトの相手も例に漏れずエリオに移行しつつある。
[編集] 八神はやて
護るべきヒト | |
| 基本資料 | |
| 本名 | 八神はやて |
|---|---|
| 通り名 | ちびたぬき |
| 身体情報 | ちっちゃい。いろいろと |
| 好物 | おっぱい |
| 出身地 | 日本 |
| 出没場所 | 月村邸、ミッドチルダ |
| 所属 | 時空管理局 |
| 親戚等 | |
|
天涯孤独 | |
- もっともドラマチックな組み合わせ。
- 少々深入りしなければ気が付かないが、はやてとクロノには設定レベルでの劇的な接点がかなり多い。
- 彼女はクロノの父・クライドの直接に近い死因となった闇の書に運命的に選ばれ、クロノの恩師であるグレアムにひっそりと見守られながら、いつか闇の書もろとも封印されるために育ってきた。そして闇の書が消滅した後も自らには謂われ無き罪をあえて背負い、ヴォルケンリッターという家族とともに管理局で贖罪の道を歩むことを選択した。クロノは事件の渦中ではリーゼ姉妹からの復讐の誘いを断ってグレアムを諭し、さらに事件後ははやて達の弁護に尽力した。そして実質的にクロノ自身が引導を渡す形となったグレアムは引き続きはやてを見守ることを選択した。クロノとはやての関係のみに焦点を絞り抜粋すると以上のような流れとなる。長いので要約すると、恩師の秘蔵っ子は自分の因縁に連なる病弱な少女だったというわけだ。
- また二人とも指揮官属性を持ち視点や話が合うのでいい友人になれるともインタビュー記事で言われており[8]、プライベートでの親和性の高さも作者に保証されている。
- つまり彼女はクロノ起点で考えた場合、火種が飛んだ瞬間に一触即発するネタの火薬庫であり、ゲームで言うところのパッケージヒロインに相当していたのである。なのはからはその当時ほぼ消えうせていた家庭的さ、少女としての可憐さをはやてが多く保持していたことも大きく作用したのだろう。フェイトの場合はフェイト起点で考えたが、はやての場合は逆なのである。潜在要素だけはたっぷりと存在し、まさに「これなんてエロゲ?」状態だったというわけだ。この観点に気付いた作家によって魅力が発掘され、以後多数の作品が作られることとなる。
- 彼女のルートではStrikerSでオーリスがはやてに投げつけたような「闇の書のもたらす罪と罰」が大きなテーマとなる。ただしクロノが責める側に回るわけではなく(回る場合も少数あるが)、大筋としては「罪を背負うはやての覚悟を被害者遺族の一人であるクロノが後押しする」「別の遺族による八神家メンバー襲撃事件をなのは達と協力しつつクロノ主導で捜査する」というような形を取る。恭也で言うところのフィアッセルートに近い形を取っている。
- リインフォースからその遺産を託されたはやては、いわば闇の書の遺児のようなものである。そのはやてがクロノやリンディといかにして向き合うかは、ハラオウン母子のみならずはやてやヴォルケンリッターの物語としても重要なテーマである。ハラオウン母子は贖罪の道を歩むはやての覚悟を問う最良の試金石なのである。確かに、本作は人情味にあふれたキャラだらけなので、はやてに非の無い闇の書の過去の罪をあの母子が責めることはないだろう。しかし同時に、はやてもまた人情味に溢れているからこそ、直接的に罪は無くともクライドの死の真相を知ったとき、それを全く気にしないという反応もおそらくきっとありえない。だからこそ重要なテーマとなりうるのである。そしてそのはやてとクロノの間に生じる恋愛とは、推理モノやサスペンスでたまにネタになる、殺人犯の娘とその被害者の息子が恩讐を越えて惹かれあう美談のようなものなのである。そのようなコンセプト上、気合の入ったどシリアスで本編補完的な中編ないし長編作品を多く持つ。
- また、このような想定を前提とした上でのライトなドタバタを中心とする短編作品も数多く作られている。そこを起点としてヴォルケンリッターと交流したり、原作時代の技師設定の名残[9]を応用してのリインフォースII関連の話も作られた[10]。それらの作品では、A's本編中で見せたはやての人懐っこく甘えっ子な部分がとくに強調されている。関西弁のこいぬ系小悪魔少女にイジり倒される生真面目おにーさんという形式である。
- このようにクロノ自身の因縁を活用するためクロノ二次創作のメインストリーム中ではクロはや派はもっとも勢いがあったものの、最後期の参入のためエイミィとの結婚確定までに確固とした地盤を築けなかったことに加え、StrikerSでのはやてのキャラクター露出が肝っ玉母さんやセクハラ上司、未熟な策士のみとなってA's時代の女性らしい可憐な部分や闇の書の影がほとんど払拭されたこと、主な作家が多忙で脱落したことも重なって、StrikerS中盤以降はほとんど活動が見られなくなった。そしてその足跡は膨大なネットのキャッシュの中に遺跡のごとく埋もれていった。
- 現在は気紛れに食指の動いた不特定作者の手によって作品が散発的に発表されるのみである。
[編集] その他の皆さん
- 月村すずか (発情期)
- ごくたまに見かける組み合わせ。やんわり気質のお嬢様攻略ルートである。シナリオとしては一般でもかなりの定番ネタなので話を作りやすいのかもしれない。
乃木坂さんとか。 - また前世ワールドをプレイ済みの人にとっては「夜の一族」というすでに下書きがある状態の非常に重いドラマを展開可能なため、別の意味で使いやすかったのかもしれない。さらにどんなに清純な女の子だろうと獣のようにエロエロになる「発情期」の存在が別の意味で魅力的である。真一郎や恭也のように、実際に際限なく求められる側にとってはたまったものではないのだが。
- 地味で控えめなキャラに反してかなりの逸材といえる。
- ただし「エロだけなら男相手じゃなくてもよくね?」という発想のもと、この子はアリサの相手になることが圧倒的に多い。
厳密には設定違反(夜の一族の伴侶は異性が必須)です。
- アリサ・バニングス (ツンデレ地縛霊)
- 釘宮病がもたらした成果の一つ。
- アリサもまたクロノと同じく原作時代から持ち越されたキャラであるが、原作においてはアリサとクロノに接点は無い。とらハには転生もあるので、もしかしたらクロノとなのはの娘として転生している可能性もあるが、書かれた範囲内では接点は無い。なのはの口から絆が語られ、その存在を間接的に知るのみである。
- つまり、この組み合わせを牽引するのは「堅物お兄さん×年下ツンデレ」というラノベ的萌えフォーマットのみである。しかしながらなかなかどうして、この使い古された感のあるフォーマットは非常においしく、触れた者達をことごとく虜にしている。とらハ時代にちょくちょく見かけた恭也×アリサの二次創作のリリなの版とも言えるだろう。
- と…気合を入れて解説はしたもののかなりレアな組み合わせであることは否めない。しかし若干名の活動が確認されているので皆無ではない。傑作もいくつか出ている。
- 本人的にはなのはの旦那を寝取ってしまったようで、何だか魂の底から申し訳ないらしい。というかアリサを使う作者さんはプレイ済みの方も多いので作者的にも心苦しい。そういうわけでオファーを片っ端から辞退しているのも少ない理由の一つのようだ。
- リインフォース (父の仇)
- はやて以上の、本当の意味での因縁の相手。はやてを始めとする八神家にあって彼女のみ扱いのベクトルが異なるので特記する。ただし厳密には「嫁」ではない。(まれに扱われることもある)
- 彼女を用いたネタは「クロノの因縁の決着」に焦点が当てられた本編補完であることが多い。彼女は人物キャラクター中でクライドの死因に最も近いところに位置しており、場合によっては本の中からその最期を看取った可能性すらあるのだが、本編中ではクロノやリンディとの会話がほとんど描かれなかったため勿体無いので補完しよう、というのが動機である。リインフォースの懺悔とクロノによる赦し、そして心をほんの少しだけ軽くして死へと向かうリインフォースという形式を取っており、クロノは死刑囚に対する牧師的な役割を果たす。
- 補完という性質上、極めてシリアスな関係が展開される。
- ティアナ・ランスター (同類)
- 彼女もまた「嫁」ではないが、ある程度特筆すべき要素を持つため記載する。
- 彼女はクロノの義妹であるフェイトの教え子であり、執務官としても後輩であり、性格が生真面目で努力を主として才能を磨いた者であり、本編中でも接触がある。そのためキャラも距離も比較的クロノに絡ませやすい位置にいる…というか、StrikerS参入のメインキャラの中で唯一クロノを安心して絡ませられる女性キャラである。そういった事情からこの二者の関係がファン側でピックアップされることがある。ニュージェネレーションにおけるリーダー役でもあり、実質的なポストクロノなのである。
- しかしながら彼女はなのはやスバルとの絡みの方が深いため、彼女を主人公にクロノとメインで絡む作品は少なく、クロノがサブキャラとして登場する作品内でフェイトを交えながらライトな交流をすることが多い。その性質上、中編や長編内において時々見られる関係である。無理をすれば恋愛や成人向け方向に発展できなくもないが、その場合は性格がコピーに近いほど似通っているためかなりビジネスライクな割り切った関係になると推測される。
- カリム・グラシア (聖王教会)
- StrikerS参入の新種。なぜかいつも一緒にお茶を飲んでいる。最初はエイミィとの結婚確定に異議申し立てをするためのただの茶化しネタに過ぎなかったが、出番の関係で次第に洒落にならなくなって現在に至る。
- 艦長としての仕事シーンよりも一緒に座っているシーンの方が多かったためかなり本気で不倫疑惑がかけられている。本当に誘っていそうなおっとり系熟女なところもそれに拍車をかけるのだろう。
- ただし、萌えるのは不倫だからこそともいえる。だがクロノのキャラは浮気をするような性格ではないので敬謙なファンからは嫌われており、内輪であっても公言には注意されたし。不倫はあくまでパロネタである。
永遠の現地妻。
- ルキノ・リリエ (ゆかな)
- アースラ繋がりが生む若干の可能性。とはいっても、その事に気付いている人が少ない上にルキノ自体をピックアップする人も少なく、相当に珍しい。サブキャラ特集のエロ同人であるかどうかというところだろうか…。
- 舵取り上手な水商売の人。
- リンディ・ハラオウン (なぜここにいるお母さま)
- 30代(時間軸によっては40代)であるにも関わらずいつまでも若々しく豊満な肉体を備えた未亡人という魅惑の響きに引き寄せられ、なぜか一部から熱烈な支持を受け続けている禁断の愛。「男はみんなマザコンだ」そんな言葉が頭を過ぎる。原作にはリンディさんのエロシーンが無いので、それも関係しているかもしれない。
- TV版放送当時のソフ倫規定のもとでは実現可能であるし、クロノの姿は父親似だし原作公認でマザコンなのでイメージ上違和感も無いしたしかにリンディさんは扇情的で魅力的なんだけども、せめてもう少しモラルを弁えましょう。
- インモラルアニマルはダメ、絶対!
- ユーノ・スクライア (ユノクロ)
- インモr……いや、みなまで言うまい。
- いやたしかにクロノと一番絡んでたけどさあ……なんで?
- この世はいつも不可解なことだらけである。
でも↓より萌える。
- エイミィさん (エイミィさん)
- …アニメ版の公式である。
- 「アニメ版はエイミィさんとセット販売でいいですよ」「カプねたなんぞリリなのには要らんのですよ」「百合が一番ですよ男女恋愛要りません」そのいずれか(重複可)に属する人にとっての王道。メインヒロイン付きのノマカプファンの大半にとっては邪道。
- でも順当である。そこはみんな認めている。くっつけることになっても困らないようにA'sのころから最低限のネタが振られていたので言うほど不自然ではない。不自然ではないのだが……喚起するものが無い。ある意味での桃子さんエンドである。幼馴染だが〇雪ではない…決して無い。
- しかし、だからといって彼女が悪いわけではない。非難されるべき謂れもない。彼女はむしろ被害者だ。前世の恋が、義妹への愛が、闇の書のもたらすドラマが…眩し過ぎただけなのだ。期待しすぎただけなのだ。
- また、「姉キャラ」というキャラ付けがあまりに嵌りすぎていたことも悲劇の一因である。地味さと気さくさがあまりにドンピシャだったのである。つまりタイガーなのである。いや、タイガーよりもさらに自然だったのである。恋するクロノを弄る方が自然に思えすぎてしまったのだ[11]。髪色でも性格でも顔つきでも何でもいい、もしこの人の萌え度があと3ポイント高ければ世界は変わっていたかもしれない。
- 詳しくは後述するが、彼女との結婚がアニメ版クロノのカップリングネタ衰退の一因であることは言うまでもない。この設定のため、多くのクロノ系二次創作作家はStrikerS後の彼女の扱いに苦心することになる(多くの場合はこっそりとフェードアウトさせている)。ノマカプファンにとってトラウマの象徴であり、クロなの派にとっては作者の裏切りの象徴でもある[12]。
- 最凶の嫁。
[編集] 悔恨のコトノハ
あまりに唐突なクロノの結婚…我々がいろいろなにか言いたいようにクロノを取り巻く彼女達にも言いたいことはあるだろう。中には聞きたくないような辛辣な言葉もあるかもしれない。しかし目を背けず真正面から受け止めて貰いたい。
これがクロノの選んだ結果である。
~ クロノ・ハラオウン について、フェイト・T・ハラオウン
~ クロノ・ハラオウン について、八神はやて
~ クロノ・ハラオウン について、ユーノ・スクライア
~ クロノ・ハラオウン について、アリサ・ローウェル
~ クロノ・ハラオウン について、高町なのは
[編集] 偶然か、必然か…
さて、内容の身勝手さのあまり、ここまで付き合ってくれた人はそう多くないだろうが、ここでようやく記事の冒頭で投げかけた疑問点の解明に着手しよう。「なぜクロノ人気は衰退したのか」という点である。
「エイミィさんと結婚したからでしょ?」いやいや実はそんなに簡単な問題ではない。なぜならStrikerS放送まではクロノファンはまだまだ元気だったからである。そして放送終了後に、クロノ不遇とは別の理由で絶望して急速に勢いを減じていった。エイミィさんとの結婚発表程度ではへこたれなかったファンが、である。この原因はシンプルではありえない。
目ぼしい原因を以下に項目分けして説明しよう。
- エイミィとの結婚
- 言わずと知れた一番の謎。
- 都築インタビューの証言から「都築の好み」の線は否定されるし好みっぽい扱いも受けてない。とはいえ劇中じゃ必要性も見られない。本編的にはかなり無意味な設定である。唯一この設定がもたらした目に見える成果は、クロノの恋愛ネタの伸びしろの削除のみである。
- 当時のファンの大筋の見方の通り、なのはに対するユーノのように、フェイトかはやてのキープくんのまま放置プレイじゃダメだったんだろうか? このままお茶を濁し続けた方が不幸になる人数が一番少ない方向だったんじゃないのかなあ? 「クロフェ」+「クロはや」ってマジでそれなりの人数いたんだし。
- いくら二次がうるさいからって公式が火消しに走ってどうします。
- マーケティング重視の都築らしからぬ選択である。
- ちなみに、5歳差だから恋愛対象にならなかったとかはノーカンね。都築は年齢設定に関してアバウトで「愛があれば歳の差なんて」とか言ってたんで。
- なのはさんの恭也化
- StrikerS後になのはさんハーレム二次創作が横行しているように、実はこの変化から受けた影響がかなりヤバイ。随分前に書いたようにクロノも恭也化してたので、なのはさんの恭也化はつまりクロノを食っちゃったのである。スーパークロノタイム風な台詞までなのはさんの口から出てくるのが3期である。
- 従来のクロノ作品の創作手法は、たとえばクロノの性格と人生経験を応用してのティアナの補完だ。しかし現在は上位互換のなのはさんで補完した方が話が早いというわけだ。
- だが、おそらくこれは不随意な現象だろう。StrikerSはそもそもスバルが主役のはずで、なのははメインから外される予定だったのだ。都築作品でメインじゃないキャラのドラマは扱いがかなり軽い[13]。なのはがメインに出張らなければ、恭也化の原因になった事故とかリハビリとかの壮絶人生は存在しなかったことだろう。よしんば存在しても大きく変わっていたはずだ。
- プロデューサーが売りに拘らなければ、なのははヒロインらしさをまだ残したままだったかもしれない……。
- ⌒*(#・∀・)*⌒ 「いい加減女々しいの! 夫のものは何から何まで妻のものなの!! つべこべ言わずよこせなの!!!」
- (;`-´)ノ" 「あっ……」
- キャラクターの雰囲気の変化
- これは上述のなのはの返り咲きのおまけである。たぶん。
- 具体的に言うと、フェイトやはやてがA'sの段階で持っていた重い過去とかのおいしいドラマが空白の10年の闇の中に消えちゃって、メインのドラマの殆どがStrikerSで仕切りなおしになったことだ。クロノ作品は原作と1期、および1期と2期の範囲が重なる領域を主な活動拠点としていたが、3期の領域がそこを殆どかすりもしなかったのである。彼女達がそれまで抱えた殆ど全ての問題が空白期間で克服されたことになっており、隣に立ってともに支えあうべきキャラクターでは無くなった。クロノはエロゲーの主人公よろしく女性陣のドラマを掘り下げる道具となるとき最も輝けるのだが、StrikerSのクロノでは物語を展開しづらくなったのだ。
- つまり、旧作キャラクター全員に都築作品的な「引退キャラ」化が起こったわけだ。続編で数人出てくる「本作では攻略できない前作キャラクター」の属性になったのだ。人気重視で、ドラマ的にはすでに終わった状態で前に引きずり出されたわけである。
- また、見守る側に回ったクロノが絶望的なまでに映えなかったのも見逃せない。主役っぽいということは一見した味付けがオーソドックスなのと同義であり、信用できる助言キャラにはなり得るのだが、動かないならアクの弱さは不利なのだ。
- 結局、旧作キャラがみんな揃って心中してみんな揃って死に体になって事なきを得るはずが、プロデューサーの鶴の一声で心中しそびれてしまったのである。ゾンビなのだ、みんな。
- 作り込みの粗さと世界観の雰囲気の変化
- 説明するまでもないが、StrikerSはもともと雑な都築作品にあって特筆すべきほど作り込みが粗い。ここはたぶんシリーズ概要を読むとすごく分かりやすいので多くを語る気は無いが、尺に対して要素を大量投入しすぎたことで、構成がぶっ潰れたわけである。そしてそれが、A'sまでのシナリオ中には確かにあった泣きゲーっぽい優美な流れを、目に見えるレベルでぶち壊すことになったのだ。
- その結果、StrikerSの二次創作は本編が持つ大きな粗に付け込む形が主流になった。本編尊重と言うよりこれはもはや改造だ。StrikerSでいろいろ設定が固まりすぎたクロノにはこれは逆にまずかった。自由に動けないのである。
- A'sまでの二次創作は、「尊重すべき本編」に根を下ろして「語られないはずの無限の未来」に向かってひたすら足を伸ばしていくもので、設定が適度に固まっているクロノに有利な戦場だった。だが、旧作キャラの「未来への可能性」がかなり狭まったStrikerSでは、キャラとして程ほどに露出したクロノは逆に使いづらくなったのだ。
- 二次創作に応用されそうな要素潰し
- 微妙に顕著な現象である。
- クロノファンの多くが望んだフェイトやはやてとの交流は、形としてはあったけど、A'sまで垣間見せていたプライベート的な優しいやり取りが殆ど無く、本当に望んだ接触とは言えなかったのだ。お堅いクロノのキャラ的にはその方がらしいのかもしれないけれど、あれじゃあまるで二次創作への転用を恐れて慎重に要素を削ったみたいだ。最後にフェイトやティアナが乗っていた艦がクラウディアだっただけでもどれだけドラマが膨らんだことか。
- なんか、使えそうなネタが逐一丁寧に潰されてる感じがするのだ。父親似と母親似にスパッと分かれる双子の子供をよく使う都築にしては、エイミィさんとの子供はどっちもパッとしないエイミィさん似だし、そういうとこまで慎重に。
クロノ似なら見た目も主役やヒロイン風でおいしい要素だってのに。 - でも、だからといってユーノやエリオやヴァイスが優遇されているかというと微妙なのだ。設定集やSSXでは皆ろくな扱いになってないのだから。ということは、これは都築の言う「作品意図の最適化」なんだろうか? とらハ2ですらアニメ版で恋愛ネタは使いたくないそうだし、本気で恋愛臭を消したかっただけなのか? でも、さすがにそれはあまりにつまらな過ぎやしないかい?
やっぱ百合や「俺の嫁」に媚びたのか? - とりあえず、この方向はのめりこみ過ぎると全てが敵に見えかねないので注意すべき視点である。 クールダウン、クールダウン……
以上のような様々な理由により、必然的な仕込みと偶然的な作用の両方からのマイナス作用を受けてクロノの衰退が引き起こされたわけである。ご覧のように、エイミィとの結婚単品よりもその他の要素が合わさったコンボ技がきわめて凶悪だったのだ。「作品そのものが望む方向と違うほうへ行ってしまった」この影響がきわめて大きい。クロノファンは、作品が方向転換した急カーブで思いっきり振り落とされたわけである。作品自体が肌に合わない、でもカップリング妄想にも逃げ場が無い、踏んだり蹴ったりだったのだ。
しかし、クロノというキャラそのものとしてはこれは本当に衰退だったのだろうか?
「クロノが主人公」「エイミィが嫁なのは認めない」という点に拘らなければ、クロノを「面倒見のいいお兄ちゃん」や「有用なサポートキャラ」などの準主役以下端役以上のポジションで有効活用してくれる二次創作作品は、本編らしさを重視する作品に比較的多いではないか。そして、そのような作品を作る人、触れる人にはトップではなくともクロノを5~10番手に挙げてくれる人が多いではないか。また、そこまでは行かない者でもメインキャラの次点に名前を連ねてくれる人もかなり多いではないか。
つまり、原作のような主役の地位に拘らなければ1期や2期での活躍の遺産も含め、クロノはしっかり成果を残していたのだ。都築が意図したとおりの「恋愛色を廃したバトルもの」という方向では、魅力が十分評価されていたのである[14]。3期で生じた現象は、人気の衰退ではなくアニメ版での身の丈にまでファン意識が差し戻されただけであり、冷静に見てみればキャラ冥利に尽きるほどの人気は得ていたと言えるのだ。他のアニメを考えてみても、サブキャラでここまで人気が出れば普通は万々歳である。
……とまあ強がってみたけれど、なんだか負けた気がするのは何故だろう。
[編集] 脚注
- ↑ 先行する企画、メディアで主役を張ったがアニメ版では不遇な種族。
- ↑ 簡単に言うと局内の魔力偏重主義と、そこが要因となっている本局の地上本部の武勲・業績を軽視する姿勢の事。
- ↑ StrikerSの新人設定から逆算かけると結局天才ってことになっちゃったー!! クロノのセールスポイントが薄れる!薄れるよ!!
- ↑ これは某所では決して出来ない手段である
- ↑ 主な活動者はアニメ人気にあやかって現在も増加中の比較的新しいファンである。
- ↑ ちなみにこの精神コマンドは1期のときの拍手レスで原作者自身がたとえ話に用いていたものである。よくよく調べるといろんなとこで
余計な面白いことを言っていますこのおっさん(?)。 - ↑ ただし都築が言うにはクロノにとってフェイトは恋愛感情より保護欲の方が勝るらしい。
- ↑ StrikerSでは、恋愛臭はこれでもかと消臭されているものの、実際に妹分で茶飲み友達となっている。
- ↑ 1期直後に「ヒマがあったらインテリジェントデバイス作ってみる」って言ってたアレね。
- ↑ クロノがオーソドックスに男らしいキャラであったため、リインIIに「とーさま」と呼ばせる作品も一時期流行った。
- ↑ というか最初の頃は本当にただの姉キャラだって言ってたんだよ都築のヤロウ…。
- ↑ もちろん逆怨みだというのは重々承知している。しかしそれでもやはり怨まずにはいられない…。
- ↑ ギン姉とかヴァイスとか。
- ↑ ただしこれは「女の子マンセーのバトルもの」という似て非なる見方においては無残なまでに崩れ去る。
| 作品名: | 魔法少女リリカルなのは | StrikerS | ViVid | Force | 劇場版 |
|---|---|
| 人物: | 人物 | StrikerSの人物 |
| 個別人物: | なのは | フェイト | はやて | スバル | ティア | エリオ | キャロ | ユーノ | クロノ |
| 作中用語: | 魔法 | StrikerSの魔法 | ヴィヴィオ | ヴォルテール |
| 組織: | ヴォルケンリッター | 時空管理局 | 機動六課 |
| 関連作品: | とらいあんぐるハート | サウンドステージX | ヴィヴィオ | 空曹長 |
| 声優: | 田村ゆかり | 水樹奈々 | 植田佳奈 | 斎藤千和 | 中原麻衣 | 井上麻里奈 | 高橋美佳子 | 清水香里 | 真田アサミ | 柚木涼香 | ゆかな | 伊藤静 | 水橋かおり | 桑谷夏子 | 杉田智和 | 小野大輔 | 白石涼子 | 松岡由貴 | 釘宮理恵 | 清水愛 |




