星新一
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
とある記事
エヌ氏はアンサイクロぺディアという惑星に着いた。彼は宇宙パイロットなのだ。
「さて、星新一とは何なのか。この惑星でやっと手がかりが得られそうだ」
エヌ氏は通りがかった惑星の住人に尋ねた。
「星新一とは何なのだ」
すると惑星の住人はこう答えた。
「それは我々の住む世界を作って下さった神様です。きっとあなたも作られたのでしょう」
「なんだと、そんな宗教の事は聞いていない」
その発言に住民は反論したが、エヌ氏は無視して宇宙船に戻った。
「やれやれ、無駄骨だったか。星新一とは偶像か何かに過ぎなかったようだ」
地球へ帰って来たエヌ氏は自分の部屋でしばし休憩したあと、コンピュータの電源を入れ
電子ネットワークへと接続した。
「なんだ、このサイトは」
エヌ氏の目にアンサイクロぺディアというサイトが写った。
あの星と関係はないと思いつつ眺めていくと、新着記事という項目にエヌ氏の名前があった。
「なぜ私の名前があるのだ」
エヌ氏は宇宙パイロットとは言えども、大勢の中の一人に過ぎない。家族や知人の他に
彼の事を知っている者がいるとは思えなかった。
エヌ氏は悪い予感を抑えながらその記事を読むと、恐ろしい事に生年月日や経歴などといった
情報まで正確に書かれていた。
こんな辞典はあるはずがない。エヌ氏は自分が悪い夢を見ているとしか思えなかった。
記事の最後に書かれていた文章が目に飛び込んできて、エヌ氏は絶叫した。
「どうしたの、あなた」
妻が話しかけてきた。
「なんでもない、悪いものを見ただけだ」
エヌ氏は見たものを妻には言わないほうがいいと判断した。なぜなら記事の最後には
こう書かれていたのだから。
エヌ氏 殺害予告 残り一時間の命。
そして記事の編集者の名前には「星新一」とあ